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突然ですが、来月の中旬に、講談社現代新書より、初めての新書が出ます。 僕にとっては初めての完全な書き下ろしでもあります(語り下ろしではありません)。 タイトルは『ニッポンの思想』です。 四百字詰め原稿用紙計算だと450枚くらいあるので、普通の新書よりは分厚くなると思います。 実は三月末に(これも生涯初めての)カンヅメになったのは、この仕事のためでした。 が、他の仕事をシャットアウトして五日間隠ったのに、あまり進めることが出来ませんでした。 そして四月はヒアホンのせいで忙殺、、他の原稿やらガッコやら何やらで忙殺、ようやく集中し出したのは、GWが明けて暫くしてからだったでしょうか。 もちろんそのあとも、これだけに絞り込めるわけもなく、自分を騙し騙し、限られた時間を無理矢理やりくりして、アタマとカラダのあまりのしんどさに泣きながら(ホントに、マジで)、筆を進めました。 そしてようやく、ギリギリのギリで脱稿したのが、なんと日曜深夜のことです。 でもこの時点で、当初の予定の1.5倍の長さに膨らんでいたわけですが。。 我ながらよくも書いたと思います。率直に言って、すごく大変だった。 でも書くこと自体は、すごく愉しかったのです。 この仕事のおかげで、僕は色んな意味で自分が新しいモードに入ったことを、今確信しています。 『ニッポンの思想』、たぶんこれまでにないタイプの「日本の現代思想がわかる本」になっていると思います。 ともかく、まずはご報告まで。 よろしくお願いします。 で、以下は、そんな過酷な状況でありながらも書いていた、通常の原稿です。 連載 ・「「即興」の解体」@「ユリイカ」は第15回。 ・「パロール・ポエティーク」@「現代詩手帖」、次号はお休みです。。 ・「パラレルワールド・ライナーノート」@「スタジオボイス」、第三回はグリーン・デイ。 ・「GALAC」の音楽コラムはクラムボンのことを書きました(NHKホール超よかった!)。 単発 ・笠井潔『例外社会』の書評を書いた「小説トリッパー」が出ました。 ・桐野夏生さん『IN』に関するロング・インタビューが載った「小説すばる」が出ました。 ・「スタジオボイス」次号に「劇団、本谷有希子」の新作公演のことを書きます(朝日新聞Beに載ってた本谷さんインタビューの写真が激カワイかった)。 ・長嶋有論(こないだ本人と会ったのに読んでくれたか聞けなかった)と多和田葉子インタビューが載った「国文学」増刊号、まだまだ発売中です。 ・かなり気合いの入った解説を書いた道尾秀介『片眼の猿』文庫版はまもなく。 ・『日本禁歌集』のブックレットはまだ出ていない。これ、どうなってるんだろう? ・朝日新聞社「一冊の本」に「情報のカンヅメから情報のソムリエへ」というエッセイを書きました。 ・映画『ウルトラミラクルラブストーリー』のパンフレットに原稿を書きました。僕は横浜聡子監督の前作『ジャーマン+雨』のパンフにも書いてるのですが、ご本人にはまだ一度も会ったことがありません(瀬田なつき監督ともまだ会ってないよ)。 ・七月に河出から出るムック「村上春樹『1Q84』をどう読むか」にたぶん何か書きます。 ・あっという間に終わってた(無念、、)「爆音映画祭」の公式パンフレットに昨年バウスシアターでやったレクチャー「映画の不可能性について」の採録が掲載されています。 ・「boid PAPER」にオリヴィエ・アサイヤス監督の『NOISE』についての原稿を書きました。 ・山口情報芸術センターの開館十周年記念カタログ(?)に論考を寄せました。 ・昨年東大でやった「シュトックハウゼン・シンポジウム」の採録が複数の雑誌に載る筈です(あんまりlよくわかってない)。 とにかく、今はすこし(だけ)やすみたいです。。。
by ex-po
| 2009-06-16 00:42
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