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そういえば先日、毛皮族を観に下北沢に行った際、すこしだけ時間があったので古書店を物色してたら、昔の「イメージフォーラム」誌のバックナンバーが何冊かあって、懐かしくてパラパラ捲ってたらトンデモないものを発見してしまいました。 そもそも映画館の名前である筈(?)の「イメージフォーラム」が嘗ては雑誌だったなんて、と驚く若い人もいそうですが(しかも月刊だったんだよ)、たとえば『ゴダールレッスン』に入ってるアンディ・ウォーホル論は同誌に掲載していただいたものです。実験映画、個人映画の最前線をフォローした、とても良い雑誌でした。 で、何がトンデモなのかといえば、今を去ること十数年前、僕がまだ映画評論を主たるフィールドにしていた頃、『映画的最前線』『ゴダールレッスンあるいは最後から2番目の映画』という二冊の本を連続して刊行したのですが、現在も活躍中の批評家の阿部嘉昭さんが同誌で書評を書いてくださいました。発見したのは、それに対して、僕が実に6ページに渡って長大な反論(?)を寄せているというものです。もちろん自分のことですから、そんな事があったのは朧げに覚えてましたが、とっくに雑誌はどっかにいっちゃってたし(僕はー意外かもしれませんがー異様に物持ちが悪いのです)、さすがにこれだけ昔だと一体どんなことを書いてたのかは完全に記憶の彼方でした。というか、先ず何よりも過去の自分にビビったのは、その長さです。コレどのくらいあるんだろ?。余程ヒマだったんだろうな苦笑。 さすがにちょっと懐かしかったので、そのバックナンバーを買い求めました。で、ちゃんと読んでみて更に驚いたのは、これが当時の僕の映画批評観、いや批評観というべきものを、かなり率直かつ詳細に述べた文章になっていて、しかも基本的な姿勢は今に至るもまったくといっていいほど変わっていない、ということでした。ちょうどその夜は、前のエントリでも記したとおり、ブレインズの「批評家養成ギブス」の最終日だったのですが、ギブスで折々語ってきた内容に近いことを、既にこの時点で書いている。ああーオレは良く言えば一貫しており悪く言えば成長がない(笑)、佐々木敦は十二年前から佐々木敦だったんだなあ、と我が事ながら感心した次第(?)です。なので当日のギブスで、そのページをコピーして配りました。 で、折角なのでこの場でも公開することにしました。 コレです。zipで圧縮してあります。クリックするとすぐダウンロードが始まるのでご注意を。 あらためて述べておきますが、とはいえコレはもちろん、若気の至りといいますか何といいますか、今よりはるかに血の気も多ければエネルギーも有り余っていた若かりし頃の産物でありまして、現在ではこういう応接は絶対にありえないと思います(まず第一に時間が勿体ない)。また、「こういうのを今更アプするなら阿部氏の書評も載せるべき」みたいな意見もあるかもしれませんが、僕はこの論争(?)を蒸し返したいわけでもなければ、勿論どちらが勝ちだったか的な話をしたいわけでもなく、ましてや阿部氏に対して何らかの行使を意図するものでも当然まるきりなくて、ただここに居る、今よりずっと若くて、ちょっとコワい(笑)自分の姿が懐かしかっただけです。付言しておくと、現在の阿部嘉昭氏に対しては、どちらかというと僕はシンパシーを抱いています。
by EX-PO
| 2008-02-19 11:30
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