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●group_inou『_』に寄せて group_inouの待望のセカンド・フル・アルバムを聴きながら、僕はこの二人、imaiとcpのことを、絶対的に信頼できるとあらためて確信している。パンクであることとポップであること、キャッチーであることとアゲインストであることが、けっして矛盾しないどころか、最良のケースではまったく同じ意味であるという当たり前の真理、だがほとんどの者が証明できないでいる真理を、彼らは登場した瞬間から僕たちに思い至らせ、徹底的に思い知らせてくれたのだし、この新作によって、その真理は更に明度と確度を増して、鮮やかに際立ってこちらに迫ってくる。楽曲的なヴァラエティは驚くほど広がっており、imaiの電子的叙情溢れるトラックも、cpのクールかつエモーショナルなMCも、その超然とした佇まいはそのままに、こう言ってよければ、着実に年齢を重ねている。どの曲にも一度聴いただけで鼓膜の奥に突き刺さって取れなくなるようなインパクトがあるが、それは即効性であるばかりでなく、聴くたびに表情を変幻自在に変えながら、記憶の底に深く深く潜り込んでくるような持続力を持っている。ラフさと強度、シンプリシティと複雑さが、けっして矛盾しないどころか、高い次元で共存し得ることを、このアルバムは見事に証明している。group_inouはまたもや、最高傑作を更新した。 ●長谷川健一『震える牙、震える水』に寄せて 震える声、震える歌、震える僕たちの日常を、震える私たちの世界を、長谷川健一は美しく儚い震えとともに、語り、描く。 音楽がいちばん天上に近くなる瞬間、音楽がいちばん深い何処かに至る瞬間を、彼の「震え」は教えてくれる。 ●田中羊一『C.J.シンプソンはきっとうまくやる』に寄せて 田中羊一は「枠外の才能」である。 彼の映画は面白い。だが、その面白さを他人に説明するのは容易ではない。 CJシリーズは、人間を2種類に分ける。 嵌る人と、怒る人に。興奮する者と、冷淡になる者に。 どちらが正しいのか、それは今のところ私にもわからない。 だが、真の意味でのユニークさとは、常にそういうものではないだろうか? 私はこの「枠外の才能」に一票を入れよう。いや、何票でも投じよう。 これは危険な賭けかもしれない。だが実を言えば私には密かに自信があったりもするのだ。
by ex-po
| 2010-06-14 20:22
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